銘秋廣 相州伝脇差 黒塗貝散鞘拵付 江戸末期
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- 銘
- 秋廣
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- 時代
- 江戸時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 334g
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- 刀長
- 48.6cm
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- 反り
- 0.9
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- 元幅
- 2.6
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.4
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 新潟県 第055163号
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- 登録年
- 昭和56年
本品は、江戸時代末期に制作されたと思われる、銘「秋廣」を持つ拵付きの脇差です。幕末という激動の時代、全国各地で刀匠たちが盛んに作刀を行い、実用性と美術性を兼ね備えた刀剣が数多く生み出されました。本作もその時代の息吹を今に伝える一振りです。
銘「秋廣」については現時点で詳細な系譜の特定には至っておりませんが、造りの傾向から相州伝の影響を受けた作と推察されます。相州伝は鎌倉時代に端を発し、激しい刃文と豪壮な作風で知られる流派であり、本作の刃文にもその系譜を思わせる風格が見受けられます。
造り込みは鎬造・庵棟、刃長48.6cm、反り0.9cmと、手頃な寸法の脇差です。地鉄は板目肌で、落ち着いた肌合いを示しています。刃文は湾れに互の目が交じる乱刃で、動きのある刃文が鑑賞上の見どころとなっています。茎は生茎で栗尻、目釘孔は2個。茎の状態は良好で、「秋廣」の銘が確認できます。ハバキは銅製の二重ハバキです。
拵は黒塗貝散鞘に下緒付きで、鍔はなしの構成です。貝を散らした意匠の鞘は落ち着きの中にも装飾的な趣があり、全体としてまとまりのある拵に仕上がっています。
コンディションについては、錆および刃こぼれはなく、保存状態は良好です。ただし、刀身全体にかすれが見られますので、ご購入前にご確認ください。
価格は110,000円で、拵付きの実態ある脇差として手に取りやすい価格帯です。日本刀の入門として、あるいは江戸末期の作刀文化に触れる一振りとして、幅広い方にお勧めできる品です。