室町末期 無銘 白鞘脇差 直刃 磨り上げ茎 53cm
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 直
-
- 目釘
- 2
-
- 重量
- 451g
-
- 刀長
- 53cm
-
- 反り
- 1.1
-
- 元幅
- 2.7
-
- 元重
- 0.7
-
- 先幅
- 1.6
-
- 先重
- 0.4
-
- 登録番号
- 福島県 第26198号
-
- 登録年
- 昭和40年
室町時代末期は、戦国乱世の只中にあり、実戦刀としての機能性が強く求められた時代です。この時期の脇差は、武士の日常的な帯刀として欠かせぬ存在であり、簡素ながらも堅実な作りが特徴とされています。本刀はそうした時代背景を色濃く映した一振りです。
銘は無く、刀工の特定はできませんが、室町時代末期における地方鍛冶の作刀傾向を示す造込みが見受けられます。鎬造(刀身断面が鎬を境に二段になる標準的な造り)に庵棟(棟が屋根型に削られた形状)を備え、板目肌(木の板の木目に似た地鉄の鍛え肌)が整然と流れ、時代なりの落ち着いた地鉄を呈しています。刃文は直刃(刃区から切先まで真っ直ぐに走る刃文)で、素朴かつ端正な印象を与えます。茎は磨り上げ(元の茎を短縮加工したもの)で目釘穴は2個、茎尻は切となっています。刀身は53cm、反り1.1cmと、脇差としては長めの刀身を持ち、存在感のある一振りです。
ハバキは銅製で、鞘は綺麗な白鞘が付属しており、保存状態は良好です。気になる点としては、切先を中心に点サビが6ヶ所ほど見受けられますが、刃こぼれはなく、全体的な状態は安定しています。研磨や手入れを施すことで、さらに映える一振りとなる可能性を秘めています。
室町末期の脇差をお探しの方、あるいは古刀の実物を手元に置いて時代の息吹を感じたい方にとって、入手しやすい価格帯でご提供できる一振りです。古美術品としての歴史的価値と、長寸刀身が醸し出す迫力を兼ね備えた、実直な古刀です。