長盛作 豊後高田派 室町末期 拵付脇差
-
- 銘
- 長盛
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 1
-
- 重量
- 472g
-
- 刀長
- 55.2cm
-
- 反り
- 1.7
-
- 元幅
- 3
-
- 元重
- 0.7
-
- 先幅
- 2.3
-
- 先重
- 0.5
-
- 登録番号
- 埼玉県 第37521号
-
- 登録年
- 昭和47年
豊後国高田派の刀工・平長盛の銘を持つ拵付脇差です。室町時代末期は戦国の動乱が列島全土に及んだ時代であり、九州豊後においても大友氏をはじめとする諸勢力が覇を競いました。そうした実戦需要を背景に、豊後国高田(現在の大分県宇佐・中津周辺)では高田派が興隆し、実用性に優れた堅牢な作刀を多数世に送り出しました。高田派は南北朝期から江戸時代にわたって続く豊後を代表する刀工群であり、平長盛はその系譜に連なる刀工と考えられます。
造込みは鎬造・庵棟で、刃長55.2cm、反り1.7cmと均整のとれた脇差の体配を示します。地鉄は小杢目肌が詰み、落ち着いた肌合いに仕上がっています。刃文は太直刃を基調とし、随所に湾れを交えており、高田派に見られる実直な作風が感じられます。鋒は中切先。茎は生茎(うぶなかご)で手が加えられておらず、「平長盛作」の銘が当時のまま残されている点は、刀の来歴を示すうえで大きな見どころです。ハバキは銅製。
拵は貝散鞘に丸形透かし鉄鍔を合わせた趣ある組み合わせで、室町から桃山期の雰囲気を漂わせます。なお鞘のこじり部分に小さな穴あきが認められますが、刀身には錆・刃こぼれともになく、保存状態は良好です。
室町末期の在銘刀として歴史的な資料性も高く、生茎の銘が明確に残ることから、豊後高田派の作を実物でご覧になりたい方や、九州の古刀に関心をお持ちの方にとって得難い一振りといえます。在銘の古刀としてお求めやすい価格設定です。