廣賀 江戸初期 伯耆国 菖蒲造脇差 白鞘
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- 銘
- 廣賀
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 328g
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- 刀長
- 37.3cm
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- 反り
- 0.9
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- 元幅
- 2.9
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.9
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 東京都 第231255号
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- 登録年
- 昭和58年
江戸時代初期に伯耆国(現在の鳥取県倉吉市周辺)で活躍した刀工・廣賀による脇差です。江戸初期は、戦乱の時代から泰平の世へと移行する過渡期にあたり、各地の刀工たちが独自の作風を磨きながら精力的に作刀に励んだ時代です。廣賀はその伯耆の地において、地域の鍛冶文化を担った刀工のひとりとして知られています。
造込みは菖蒲造(しょうぶづくり)で、鎬造から変化した優美な姿が特徴です。刃文は互の目(ぐのめ)が連続して展開し、乱れの中にも規則性が感じられる整った出来となっています。地鉄は板目が流れ、澄んだ肌合いを見せており、廣賀の鍛えの丁寧さが伝わります。切先は大切先で、刀身全体に力強さと存在感をもたらしています。茎(なかご)は生茎(うぶなかご)で栗尻、目釘孔は1個。茎に「廣賀」の銘が確認でき、真作としての信頼性を高めています。ハバキは銅製で、刀身との調和がとれた仕上がりです。
コンディションについては、錆および刃こぼれは見られません。刀身にふくれ取り(約2cm×0.8cm)が1か所ありますが、保存状態は良好です。白鞘仕立てで保管されており、日本刀としての品位を損なうものではございません。
刀身37.3cm、反り0.9cm、重量328gと、脇差として扱いやすい寸法です。生茎で銘が残る江戸初期の地方刀工作として、日本刀の歴史的・美術的な観点からご評価いただける一振りです。11万円という価格は、銘入り・生茎という条件を考慮すると、手に取りやすい設定といえます。日本刀に造詣のある方から入門をお考えの方まで、幅広くお勧めできる脇差です。